ニッケル・コバルト産業イベント 2024

1工業情報化省：国産リチウム、コバルト、ニッケル その他の鉱物資源

工業情報化部は2024年11月6日、新エネルギー貯蔵製造業の高品質発展行動計画（意見募集稿）について意見を公募した。その中で、資源の利用強化が言及されている。国内のリチウム、コバルト、ニッケルなどの鉱物資源の探査に対する支援を強化し、採掘権を科学的かつ秩序正しく投資し、国内資源の確保能力を高める。国内企業が海外資源プロジェクトを多様化、秩序立てて協調的に手配し、資源開発と輸送コストを削減するよう指導する。リスク防止を前提に、企業が海外投資協力を強化し、海外鉱物開発と供給能力を高めることを支援する。生産企業が研究開発段階で新エネルギー貯蔵製品のライフサイクル全体の管理をしっかり行うよう奨励する。製品のグリーン設計を強化し、製品のリサイクルしやすく使いやすいものに改善する。製品の性能要件を満たすことを前提に、生産企業がリサイクル原材料を使用することを支援する。

2財政省と国家税務総局は新たな状況に対応するため輸出税還付を調整した。

2024年末、トランプ大統領はホワイトハウスに戻り、再び増税の大棒を振り上げ、60％の関税を課すと主張した。中国製品欧州委員会は2024年10月29日に最終判決を下し、中国の電気自動車に5年間にわたり17％から35.3％の税率で相殺関税を課すことを決定した。

2024年11月、財政部と国家税務総局は輸出税還付政策の調整に関する通知を発行し、太陽光発電、リチウム電池などの商品の輸出税還付を13％から9％に引き下げました。具体的なリチウム電池製品には、リチウムイオン電池、リチウム一次電池、純正電池パック、その他の電池などが含まれ、この公告は2024年12月1日から施行されます。

リチウムや太陽光発電など、世界的に競争力のある産業にとって、輸出税還付率の引き下げは業界に与える影響が比較的小さく、国内の価格競争による利益の維持、国内金融による海外金融補助金の削減、国家の財政負担の軽減、海外生産能力配置の企業への直接的な利益に有利である。しかし、技術レベルが低く、生産効率が低く、コスト管理能力が弱い企業は、将来的に市場から淘汰される可能性がある。

3RKABの承認ペースがインドネシアのニッケル鉱石供給を制限

インドネシアの鉱業および石炭採掘事業の作業計画および予算報告書であるインドネシアのRKAB（Rencana Kegiatan dan Anggaran Biaya）は、インドネシアのニッケル鉱石供給に大きな影響を与えています。2023年第3四半期以降、インドネシアは簡素化された承認プロセスをキャンセルし、従来の1年単位のバッチを3年単位のバッチに変更したため、承認の進捗は鈍化しています。

2024年10月中旬現在、ウェダベイニッケルの1,600万トンの新規割当量が承認された後、2024年のインドネシアの採掘割当量合計は2億7,500万ウェットトンに達し、2025年と2026年の採掘割当量はそれぞれ2億5,000万ウェットトンと2億3,000万ウェットトンに達する見込みです。インドネシアの製錬・加工能力は引き続き成長し、ニッケル鉱石の定期的な不足は市場の供給予想に影響を与え、価格変動を引き起こす可能性があります。

2024年にはインドネシアのニッケル鉱山生産量は世界の61％を占め、2023年より6ポイント増加する。インドネシア政府はニッケル供給をコントロールすることで国際市場での価格決定力を高めようとしている。

4洛陽モリブデン産業、2024年にコバルト湿式プロセス中間体が80％を超える

2024年、洛陽モリブデン工業の湿式コバルト中間体の生産量は10万トンに達し、80％増加する。洛陽モリブデンは、TFM銅コバルト鉱山の80％の権益を保有し、KFM銅コバルト鉱山の71.25％の権益を保有している。現在、TFMは銅45万トン、湿式中間体3.7万トンの生産能力を持つ5つの生産ラインを保有している。KFMは銅15万トン、コバルト湿式中間体5万トンの生産能力を持つ生産ラインを保有している。

5世界的な高コストニッケル生産能力が解消

2024年の世界一次ニッケル生産量は351万6000トンに達し、中国とインドネシアで76%を占め、2023年より5ポイント増加する。

インドネシアと中国を除き、ニッケル生産は安定しているか、あるいは減少傾向にあります。インドネシアの低コストの供給により、海外の高コストのニッケル生産能力の撤去が加速しており、アンタイケ統計によると、2024年には海外の一次ニッケルが94,000トン削減され、そのうちオセアニアで40,000トン、アジアで18,000トン、ヨーロッパで8,000トン、アメリカ大陸で18,000トン、アフリカで10,000トン、中国のNPIが約70,000トン削減される予定です。中国のNPI能力の清算と海外プロジェクトの生産削減は、中国とインドネシアの他のニッケル製品の増加の一部を相殺しました。世界の一次ニッケル生産は、インドネシア中部にさらに集中しています。

6世界の電気自動車の生産能力ニッケル 電気コバルトは急速に成長している

ニッケル、コバルト金属、塩の価格差が大きいため、中国企業は2023年から電気ニッケルと電気コバルトの生産能力を積極的に投入している。安泰科の統計によると、2024年の中国の電気コバルトの生産能力は約6万5000トンで、63％増加し、電気コバルトの総生産量は4万5000トンに達し、114％増加して過去最高になると予想されている。2024年6月、インドネシアのLiqinの6000トンの電気コバルト生産ラインが稼働を開始した。

2024年、中国の電気ニッケル生産能力は約40万トンに達し、生産量は約32.6万トンで、39.3%増加した。生産量の増加と同時に、企業はLMEと前期に自社ブランドを積極的に登録した。2024年、LMEは年内に12.5万トンのニッケル出荷能力を追加する予定で、すべて中国主導の企業で、華友コバルト工業「HUAYOUgx」3万トン、荊門緑美新材料有限公司「GEM-NI2」2万トン、中衛株式「CNGR」2.5万トン、「DX-zwdx」5万トン（インドネシア）などである。「DX-zwdx」を除き、その他の生産能力は前期に登録された。

2025年には中国とインドネシアのニッケルとコバルトの生産能力が引き続き拡大し、ニッケル、コバルト金属、塩の価格差は徐々に縮小するでしょう。